2022年03月24日

住友ゴム、タイヤ内発電で摩耗状態を推定 技術開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：住友ゴム

住友ゴム工業は24日、関西大学・谷弘詞教授と共同でタイヤの回転によって電力を発生させ、タイヤ周辺に搭載されたセンサーにバッテリーレスで電源供給できる発電デバイス（エナジーハーベスト）を開発するとともに、この発電デバイスを利用した「タイヤ摩耗状態および接地面形状測定方法」を確立したと発表した。 　これらの技術により、タイヤ回転接地時にそれぞれの発電デバイスから得られる電圧波形からタイヤ接地長や回転周期、電圧値を算出し、これらを計算することでタイヤの摩耗量が推定できる。 　 　また、小型化した発電デバイスをタイヤ内に複数個装着することでタイヤ接地面の幅方向の情報を取得し、タイヤ接地面形状を測定する方法も開発した。これらの技術はタイヤソリューションサービスに活用でき、今後のタイヤ開発につながる知見を得ることが期待できる。　 　なお、これらの取り組みが評価され、（一社）減災サステナブル技術協会より「防災・減災サステナブル大賞」を受賞した。