2022年03月31日
三菱ケミカル、炭素繊維複合材パイロット完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは31日、熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料(CFRTP)のパイロット設備が完成し、稼働開始したと発表した。 4月からサンプル出荷を始める。

自動車や航空機などのモビリティ分野では、車体/機体の軽量化要求が高まっており、軽さと強度を兼ね備えた炭素繊維複合材料(CFRP)の利用は急速に進むと見られている。一方で、CFRPにはこれまでの「熱硬化性樹脂」ではなく、成形性に優れ、リサイクルも容易なタイプが求められている。

同社は今回、高品質な CFRTP を高効率に製造できる技術を確立した。パイロット製品に「Kyron(カイロン)」シリーズの新製品として「Kyron ULTRA(カイロン ウルトラ)」の商品名をつけ、積極的に市場展開していく。ベース樹脂には、各種スーパーエンプラのほか、自社開発したバイオエンプラ「DURABIO(デュラビオ)」も対応できる。今後も技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションを提供していく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1648692926.pdf