2022年04月11日
旭化成・新中計、30年度営業益 4000億円めざす
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は11日、長期的に目指す方向性として「中期経営計画 2024/Be a Trailblazer」を策定し発表した。前中計(Csシーズ+プラスfor Tomorrow 2021)では、価値提供分野の成長戦略を推進し、持続的成長に向けた基盤強化を Green / Digital / People (GDP)を視点に取り組んできた。2024年度からは「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値向上」 の2つの「サステナビリティ」の好循環実現に向けて戦略を構築した。

 まず、中期的に見て、今後の社会は産業間の垣根が低くなり、相互に関連し合うと想定される。このため5つの価値提供分野(「Environment&Energy」「Mobility」「Life Material」「Home & Living」「Health Care」)に焦点を当て事業展開していく方針。
 
 2030年度近傍には営業利益4,000億円、ROE 15%以上、ROIC 10%以上の達成、さらに2030年度には13年度比30%以上のGHG(温室効果ガス)排出量削減をめざす。

■中期経営計画 2024 「Be a Trailblazer」
 「中期経営計画 2024/Be a Trailblazer」は、 2030年の目標に向けた中期視点での「抜本的事業構造転換」に
着手し、事業ポートフォリオ進化を追求する。「スピード」、「アセットライト」、「高付加価値」の3つを強く意識しながら、挑戦的な投資と、構造転換や既存事業強化によるキャッシュ創出の両輪を回す。
 成長のための挑戦的な投資においては、今後の成長を牽引する 10 の Growth Gears(GG10)に特にフォーカスし、M&A も積極的に検討する。

<次の成長を牽引する10事業>
▽ Environment & Energy :水素関連、CO2ケミストリー、畜エネルギー
▽ Mobirity :自動車内装材
▽ Life Material :デジタル関連ソリューション
▽ Home & Living :米国・豪州住宅、環境配慮型住宅
▽ Health Care :クリティカルケア、グローバルスペシャリティファーマ、バイオプロセス

■係数目標
計数面では利益成長、ROE、ROIC を重要指標とし、2024年度に営業利益 2,700億円、ROE11%以上、ROIC8%以上の実現を目指す。将来成長に向けて3年間で1 兆円超の長期投資を計画し、うち次の成長を牽引する「GG10」に約 6,000 億円を投じる。