2002年03月13日
日本ガイシの圧電セラミックスディスプレー  TV、パソコン用も開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

 日本ガイシはマイクロセラミックス技術で、世界初の圧電セラミックディスプレーを開発、製品化に取り組んでいるが、当初予定していた公共空間や野外広告など120インチクラスの大型ディスプレーに加えて、TV、パソコン用などの中、小型画像ディスプレー分野も手がけることになった。
 
 同ディスプレーは圧電マイクロアクチュエーターを画素の駆動源として導光板(メタアクリル樹脂)に画素を接触させたり、離したりすることで発光を制御する。セラミックスに電気を加えるとひずみができ、これを活用する形をとる。
 
 構造は基本ユニットである9センチ角の小型パネルをタイルのように並べて構成する分割パネル型。同パネルには微細なセラミックスのマイクロアクチュエーター(ロボットアームの動力源のように制御信号を実際の動きに変換する部分)が高密度に集積されている。
 
 特徴は(1)LED(発光ダイオード)に比べて、画素ピッチが2.8ミリと3分の1で高精細であり、大画面に向く(2)1670万色カラー表示で画像を再現でき、LEDで不可能とされていた白色も表示でき、高精細度で電子看板では9センチ角の表示スペースに2~3行の文字がつけられる(3)画素の応答時間が1ミリ秒未満で数10ミリとされるLCD(液晶)に比べ高速、ブラウン管やPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)のように画面が焼きつかないなど。
 
 さらに薄型、小型パネルが9センチ角のパネルを並べて自由に設計でき、ガスや液晶など封入する必要がない。また、超薄型(80インチで150ミリ厚)であり、高輝度にもすぐれているため、同社としては中、小型ディスプレーの製品化もあわせて行うことにしたもの。
 
 大型ディスプレーについてはリース方式を重点にする方針だが、中、小型ディスプレーについてはディスプレーメーカーとの提携を進めるものとみられている。