2022年05月11日
東レ、UAEの世界最大海水淡水化プラント向けにRO膜受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは10日、アラブ首長国連邦のタビーラ海水淡水化プラント向けに、逆浸透(RO)膜を受注した。タビーラ海水淡水化プラントは、造水量が90.9万m3/日と世界最大規模。稼働は2022年度下期の予定で、東レグループ現地子会社であるToray Membrane Middle East LLC(TMME:本社、ダンマン)が技術サービスを提供する。

 同地区では、約20年前からRO膜法による着工が検討されてきた。RO膜法の技術確立と東レの15年以上にわたる中東地域での実績、さらに従来の蒸発法に比べて設備投資や運転コストを削減できる点などが評価され、今回の受注となった。昨今、湾岸諸国で人口増加を背景とした旺盛なインフラ投資が行われる中、タビーラ海水淡水化プラントの着工は、世界最大のROプラント更新の重要なマイルストーンになるとしている。

 なお、同国向けには、この他にも68.1万m3/日の造水量を持つウム・アル・カイワイン海水淡水化プラント向けにRO膜を導入している。同国では今後もROプラント設立計画が予定されており、東レはのRO膜の提供や技術サポートを通じて、インフラ整備に貢献していく方針だ。

◆タビーラ海水淡水化プラントの概要
・場所  : アラブ首長国連邦 アブダビ地区
・造水量 : 90.9万m3/日
・稼働予定 : 2022年度下半期
・デベロッパー : Emirates Water and Electricity Company、 ACWA POWER
・建設業者 : Abengoa Agua S.A (スペイン)ほか