2022年05月25日
東レ、長期耐熱性の多層樹脂チューブ素材 共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは25日、ダイセルとドイツ・ヒュルスの合弁会社、ポリプラ・エボニック(本社:東京都新宿区、金井産社長)と共同で、ポリアミド樹脂(PA)とポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)の接着を可能とする接着材料を新たに開発し、長期耐熱性と耐加水分解性を備える多層樹脂チューブ素材を開発したと発表した。
 
 内層に東レのPPS トレリナを用い、外層にポリプラ・エボニックのPA12 ダイアミドを用いた多層樹脂チューブ構成を開発した。

 一般的な樹脂チューブ押出装置で成形が可能であり、コルゲート成形も可能なため、強靭な機械特性を損なうことなく様々な形状での生産に対応できる特長を持つ。
 
 従来の多層樹脂チューブに比べて、耐熱性に優れ、130℃付近の高温環境下で使用できる。また、冷却水に対してのイオン溶出が少ないという特性を有する。今後自動車をはじめ、産業機械も含めた冷却配管全般に向けた市場展開を目指す。