2022年06月07日
ダイセル、大豆イソフラボンに肌の機能改善効果
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:ダイセル

 ダイセルは7日、惣菜食品メーカーのフジッコ(本社:神戸市中央区、福井正一社長)との共同研究により、フジッコが開発した健康食品素材の大豆イソフラボンと、ダイセルが有する健康食品素材のラクトビオン酸を合わせて摂取することで、肌の機能(角層水分量、経皮水分蒸散量、皮ふ粘弾性)が改善されることが明らかになったと発表した。

 大豆イソフラボンは、女性ホルモン様の作用のある健康食品素材として注目され、体調の変化や肌の改善に効果があることが報告されている。一方、乳糖が酢酸菌発酵された二糖であるラクトビオン酸は、大豆イソフラボンからより強い女性ホルモン様作用を示すエクオールの産生を促進することが知られている。
 
 今回、ラクトビオン酸と併用することで、大豆イソフラボンを単独摂取するよりも、より肌の改善効果がみられることを確認した。試験は健康な女性33名による予備試験と、肌乾燥が気になる女性70名を対象に行った。その結果、両成分の併用摂取により、イソフラボンの吸収が促進され、肌機能を改善することが示された。同研究の成果は「薬理と治療(2022年50巻5号)」に掲載された。

■第76回日本栄養・食糧学会大会(6月10日~12日、神戸ポートピアホテルおよび武庫川女子大学)で発表する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1654577946.pdf