2022年06月13日
「はやぶさ2」化学チーム、研究成果「Science」に掲載
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 小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクト(JAXA)チーム支える、東北大学の中村智樹教授(地学専攻)は、「化学分析チーム」の研究成果をまとめた論文をアメリカの科学誌「Science」6月10日付に発表した。

 「はやぶさ2」プロジェクトチームは現在、小惑星リュウグウ試料分析を、6つのサブチームからなる「はやぶさ2初期分析チーム」及び、岡山大学並びに国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所の2つのPhase-2キュレーション機関で進めている。

 「はやぶさ2初期分析チーム」のうち「化学分析チーム」の研究成果をまとめた論文がこのほど、アメリカの科学誌「Science」に6月10日付で掲載された。

 小惑星探査機「はやぶさ2」により2020年12月6日に地球へ帰還したリュウグウ試料は、JAXA宇宙科学研究所に設置された施設で、初期記載(Phase-1キュレーション)が行われた。試料の一部が、6つのサブチームからなる「はやぶさ2初期分析チーム」と、岡山大学およびJAMSTEC高知コア研究所の2つのPhase-2キュレーション機関へ分配された。
 
 初期分析チームは、「はやぶさ2」の科学目的達成のために専門サブチームが分担して、計画された高精度分析により、試料の多面的価値を明らかにしていく予定だ。