2022年06月15日
5月のポリスチレン生産、3カ月ぶりに前年比プラス
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は15日、5月のポリスチレン(PS)およびスチレンモノマー(SM)の需給実績を発表した。
PSの生産量は61.9千トンで前年比111%、SMの生産量は132.3千トンで同85%と、樹脂の生産の回復の兆しをみせた。

■ポリスチレン(PS)
 生産は61.9千トンで、前年同月比111%と2月以来の前年比プラスだった。
 国内出荷(内需)は 53.0千トンで、103%。今年初以来の前年比マイナスに終止符を打った。用途別にみると、電機・工業用5.0千トン(前年比77%)、包装用24.3千トン(104%)、雑貨・産業要8.4千トン(115%)、FS用は15.3千トン(108%)と電機・工業用を除き前年を上回った。輸出は3.7千トン(67%)と低調だった。
 在庫は103.6千トンと前年比5%の増加、在庫月数 は1.8カ月となった。
 
■スチレンモノマー(SM)
 生産は132.3千トンで、前年同月比85%にとどまった。
 国内出荷(内需)は115.0千トン(同102%)だった。主力のPS向けが58.7千トン(113%)と好調だった。
 ABS樹脂向け17.2千トン(91%)、合成ゴム12.9千トン(93%)、不飽和ポリエステルは2.1千トン(81%)といずれも前年を下回った。輸出は21.0千トンで同51%と落ち込んだ。
 出荷計は136.0千トンで同89%にとどまった。
 在庫は53.2千トンで前月比2%の増加、、在庫月数は0.4カ月となった。
 
2022年(令和4年)ポリスチレン生産出荷実績表
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1655273693.pdf