2022年06月16日
東北大、染色体不安定性はがんの増殖を促進
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 多くのがん細胞で認められる染色体の数や構造の異常(異数性)の背景には、染色体不安定性(細胞分裂の際に染色体分配異常が高頻度で起こる状態)が存在していると考えられている。
 
 東北大学加齢医学研究所の田中耕三教授らの研究グループは15日、同大医学系研究科の中山啓子教授らとの共同研究により、染色体不安定性の存在は、通常の培養条件では細胞増殖に不利にはたらくにもかかわらず、腫瘍形成には有利にはたらくことを明らかにした。
 
 異数性細胞は増殖速度の低下を示すにもかかわらず、多くのがんは異数性を示すという事実は「異数性パラドックス」として知られている。同研究結果はこれまで謎とされてきたこのパラドックスを説明する端緒になると考えられるという。本研究成果は、6月5日に学術誌「Cancer Science」誌で発表された。

ニュースリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220615_03web_cancer.pdf