2022年06月16日
三洋化、ウレタン系外科用止血材、生産能力5倍増
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は16日、同社が製造し、医療機器メーカーのテルモ(本社:東京都渋谷区)が販売する中心循環系非吸収性局所止血材「マツダイト(ペットネーム:Hydrofit(ハイドロフィット)」について、今後の需要拡大に対応するため、生産能力を増強すると発表した。設備資金約3億円で、生産能力を現在の約 5倍に引き上げる。2024年 2月稼働開始の予定。

 Hydrofitは、水と反応して柔軟な被膜をつくるウレタン素材の外科手術用止血材。2014年の販売開始以降、国内で多くの心臓血管外科領域で使用されてきたが、2020年3月に脳血管を除く血管全体の吻合部へ適応範囲が拡大され、利用機会が増えた。
 
 また、2019年 7 月に海外向けに販売名 AQUABRIDとして CE マーキングを取得し、欧州市場で販売を開始したのに続き、2021年8月香港市場、同年12月には台湾市場に参入するなど展開を加速してきた。今回の設備能力増強により、さらに安定した供給体制を確立する。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1655355959.pdf