2022年07月04日
UBE、宇部ケミカル工場 高純度硝酸設備 50%増強
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:宇部興産

 UBEは4日、高純度硝酸の需要増加に対応するため、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)内の製造設備増設を決めたと発表した。2024 年初頭に試運転開始の予定。生産能力は現在よりも 50%増加する計画。

 近年、半導体の洗浄やエッチング工程に使われる高純度硝酸の市場は成長を続けている。UBEは1986 年の生産開始以降、国内の半導体市場の拡大に応じて段階的に生産能力を強化し、高いシェアを獲得してきた。今後も情報通信技術の著しい進展と、それに伴う旺盛な半導体需要が見込まれることから、今回の増設を決定した。

 UBEは5月に発表した中期経営計画「UBE Vision 2030 Transformation/1st Stage」で、スペシャリティ事業に経営資源を重点的に投入し、ベーシック事業の収益力強化に取り組む方針を掲げている。工業薬品では 2030 年に向けて硝酸チェーンの最適化を図るとともに、高純度硝酸のさらなる生産増強も視野に入れて事業の一層の伸長を目指していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1656902649.pdf