2022年07月04日
富士フィルム、中国の複合機再生拠点で脱炭素実現
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フイルムホールディングスは4日、使用済み複合機などを再資源化するリサイクル拠点の富士フイルムエコマニュファクチャリング(蘇州)でカーボンニュートラルを実現すると発表した。このほど、拠点内での太陽光発電パネル設置などにより、すべての使用電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えた。

 富士フイルムHDは、脱炭素目標として「2040年度までに自社が使用するエネルギー起因のCO2排出実質ゼロ」、「2030年度までに原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄に至るまでの自社の製品ライフサイクル全体でCO2排出量を50%削減(2019年度比)」を設定している。

 同目標達成に向け「環境負荷の少ない生産活動(Green Value Manufacturing)」と「優れた環境性能を持つ製品・サービス(Green Value Products)の創出・普及」の二軸で構成する環境戦略「Green Value Climate Strategy」を策定。「Green Value Manufacturing」では、すでにオランダとベルギーの生産拠点ですべての使用電力に再生可能エネルギー由来の電力を用いるなど、生産活動に伴うCO2排出の削減に繋がる施策を推進している。
 
 富士フイルムエコマニュファクチャリング(蘇州)は、富士フイルムビジネスイノベーションの使用済み複合機などを再資源化するリサイクル拠点で、今回、拠点内に約8,000平方メートルの太陽光発電パネルを新たに設置した。これにより、使用電力の約90%を賄うことができる。