2022年07月05日
アステラス薬、英社と感音難聴の再生医療共同研究
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は5日、Mogrify Limited(本社:英国ケンブリッジ)と、感音難聴の治療薬創出を目指した再生医療に関する共同研究契約を締結したと発表した。

 Mogrify社のダイレクトリプログラミングに関する独自のプラットフォームを活用し、新たな蝸牛有毛細胞を生み出すため、感音難聴の細胞分化に関わる転写因子の新規組み合わせの同定をめざす。
 
 今回研究で、Mogrify社は、自社のプラットフォームを活用して化合物のスクリーニングおよび検証を行う。アステラス製薬は研究費の負担および、アデノ随伴ウイルス(AAV)を用いた遺伝子治療に関する専門性と基盤技術を活用して、開発候補品の同定をめざす。

 全世界で推定15億7,000万人が難聴に罹患しており、米国のデータによると、難聴者の10%以上が少なくとも片耳で高度から重度の感音難聴を発症しているとされる。高度から重度の感音難聴は生活の質を著しく低下させる、現在使用可能な治療薬はなく、高いアンメットメディカルニーズが存在する。両社による新規治療法の開発が注目される。

ニュースリリース
https://www.astellas.com/jp/news/25981