2022年07月05日
経産省「EPA活用推進会議」発足、きょう第1回会議
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省通商政策局は5日、中堅・中小企業を含む多くの企業によるEPA活用を推進するため、新たに「EPA活用推進会議」を設立することにし、6日に第1回会議を開催すると発表した。同会議を通じて、EPAの活用に関する課題を業種横断的に共有し、効果的な改善策を検討していく方針だ。

 我が国は現在、世界50か国との間で20のEPA(経済連携協定)を締結している。本年1月にRCEP協定が発効したことに伴い、新たにEPA活用に取り組む企業も大幅に増えた。

 だが、中堅・中小企業等が新たにEPAを活用する手順には、3つの「壁」とされる課題がある。(1)複雑で専門的な制度・利用プロセスに関する理解が追いつかない「知識の壁」、(2)複雑な手続きを完遂できない「プロセスの壁」及び(3)原産性調査に当たって、取引先が情報提供を躊躇するため、協力が得られない等の「協力企業の壁」の3つだ。
 
 我が国産業の国際競争力強化のためには、中堅・中小企業等が円滑にEPAを活用できる環境を整えることが、不可欠となる。同省では、10業種の業界団体・企業や関連サービスを提供する民間企業、学識者、政府関係機関が一堂に集まり、より多くの我が国企業が3つの壁を乗り越えるための方策を検討するために、「EPA活用推進会議」を設立することにした。今年度中に4回程度開催する予定だ。