2022年07月20日
PSの上半期生産 3%増 352.0千トン、出荷は減少
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は19日、今年6月と1~6月のポリスチレン(PS)およびスチレンモノマー(SM)の需給実績を発表した。PSの上半期(1~6月)の生産は352.0千トンで、前年同期比3%増加したが、国内出荷は311.2千トンで同6%の減少。用途別に見ると、電機・工業用をはじめ包装用、雑貨・産業用、FS用のいずれも前年に及ばなかった。

■ポリスチレン(PS)
 6月の生産は63.0千トンで、前年比29%と2カ月連続のプラス。需要は内需、輸出とも前年を割り込み、出荷計は55.1千トンで同85%と前年を大きく下回った。
 国内出荷(内需)は50.4千トンで前年比15%の減少。5月には今年初以来の前年比マイナスに終止符を打ったが再び戻った印象。用途別にみると、電機・工業用6.4千トン(前年比93%)、包装用22.9千トン(86%)、雑貨・産業要6.7千トン(72%)、FS用14.4千トン(89%)といずれも前年を下回った。輸出も4.8千トン(83%)と低調だった。在庫は111.5千トンと前年比58%の増加、在庫月数 は2.0カ月(前月は1.8カ月)となった。
 1~6月の生産は352.0千トンで前年同期比3%の増加。国内出荷は311.2千トンで同Δ6%だった。

■スチレンモノマー(SM)
 6月の生産は135.1千トンで、前年同月比93%だった。
 国内出荷(内需)は115.7千トン(同105%)だった。主力のPS向けが59.9千トン(122%)と好調だった。
 ABS樹脂向けは14.9千トン(83%)、合成ゴム12.0千トン(85%)でともに年初以来の前年比マイナスが続く。不飽和ポリエステルは3.6千トン(94%)だった。輸出は20.4千トンで同57%と落ち込んだ。出荷計は136.1千トンで同93%にとどまった。在庫は59.1千トンで前月比111%、在庫月数は0.4カ月だった。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1658222444.pdf