2022年07月21日
BASF、電子レンジ対応の紙製トレーを共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:BASF
デュアルパックエコ

 BASFは21日、オーストラリアの食品パッケージメーカーConfoil社(コンフォイル)と共同で、堆肥化可能な認証済みの電子レンジ・オーブン対応の紙製食品トレーを開発したと発表した。
 
 紙トレーの内側は、BASF の バイオポリマーecovio(エコバイオ)でコーティングされている。このバイオポリマーは、紙や厚紙製の食品パッケージのコーティング用に開発されたもので、部分的にバイオベースで、堆肥化可能な認証を受けている。
 
 この DualPakECO(デュアルパックエコ)という商品名のトレーは、オーストラリア規格による認証を得ており、国際要件に基づいて食品接触が承認されている。ラザニア、カレー、炒め物など、スーパーマーケットで冷蔵・冷凍食品として販売されているインスタント食品のほか、ケータリングやレストランでのテイクアウトにも利用できる。
 
 有機的にリサイクルできるトレーのため、紙ベースのパッケージの使用後の選択肢が広がる。つまり分別回収された有機ゴミと合わせて、工業的な堆肥化処理が可能で、これによって、食品残渣や食品で汚れたパッケージの有機リサイクルが進み、食品廃棄物の埋め立てや焼却からの脱却を促進することができる。

 
 ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1658387229.pdf