2022年08月02日
JST、新事業創出支援で多磨バイオ社に出資
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:なし

JST(科学技術振興機構)は2日、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)で、合成人工生体膜の開発、製造を行うベンチャーの(株)多磨バイオ(本社:東京都港区、星野清治代表取締役)に出資したと発表した。

現在の外科手術で用いられている人工生体膜は臓器間や組織間の癒着を防ぐことに主眼が置かれ、両面ともに組織接着性のないものが主流となっている。

理化学研究所は先に、組織接着性のない材料の片面にイオンビーム照射を行い、照射面にのみ組織への接着性を付与する技術を開発した。多磨バイオは同技術を用いて、合成人工硬膜「デュラビーム」と、人工心膜用補綴材「ペリビーム」ですでに国内で製造販売承認を取得している。今後、両製品の本格的な販売を開始し、理想的な合成人工生体膜材料としてその他のさまざまな人工生体膜への応用展開を国内外で目指していく方針だ。