2022年08月23日
東北大、耐水性のバイオ発電パッチ開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 皮膚へのマイクロ通電には、傷の治癒促進や鎮痛・美容などに効果があるが、東北大学工学部の西澤松彦教授らのグループは、糖(グルコース)とO2から発電する酵素電池を搭載した、柔らかくて安全なオール有機物のバイオ発電パッチの開発に成功したと発表した。今後製品化に向けてモニタリングを進める。

 今回、バイオ発電パッチのO2還元カソードに微小スペース(O2タンク)を形成し、水中での発電維持を可能にした。具体的には、O2還元カソードにシリコーンゴムの薄膜と電極(炭素繊維布)を接点接着で一体化し、皮膚貼付時の変位に追従する機械強度と、微小スペースのアレイ形成を両立した。
 
 微小スペースがO2タンク(~10 μL/cm2)として働き、水中での発電量が10倍以上に増大した。
 タンクのO2が尽きても、水から取り出せば数10秒でO2が再充填され発電性能が回復する。この新構造のカソードの実装によって、水仕事や入浴の最中にもバイオ発電パッチを継続して使用可能になると期待できる。
 同成果は8月21日に科学誌「Journal of Power Sources」で公開された。

ニュースリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220822_02web_patch.pdf