2022年09月08日
富士フィルム、熊本に半導体材料生産設備 新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フイルムは8日、電子材料事業のさらなる拡大のため、約 20 億円を投じて最先端半導体材料に対応した生産設備を熊本に新設すると発表した。

 今回、電子材料事業の中核会社である富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ(本社:神奈川県横浜市、榎戸雅史社長=FFEM)が、熊本県に立地する富士フイルム九州に、半導体製造プロセスの基幹材料である CMPスラリーの最新鋭設備を導入する。設備は24年1月稼働開始の予定。国内初の CMP スラリー生産設備となる。

 AI/IoT や 5G の進展、自動運転の普及・拡大などにより、半導体の需要は拡大と高性能化が見込まれている。半導体製造プロセスで使用する半導体材料にも、より高品質・高性能な製品が求められる。

 同社は今回、CMPスラリーの国内生産化と生産能力増強に向けて投資を行うことにした。FFEMが富士フイルム九州の工場内に、CMP スラリーの生産設備や品質評価機器を導入する。生産体制は世界4拠点(日本、米国、台湾、韓国)となる。新たな設備・機器と、従来からの生産ノウハウを組み合わせて、高品質・高性能な CMP スラリーを生産、販売していく方針だ。