2022年09月12日
帝人、環境配慮型 再生ポリエス・タイヤコード開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人フロンティア

 帝人フロンティアは12日、人体や環境に影響をおよぼとされるレゾルシン・ホルムアルデヒド(RF)を含まない接着剤を使い、ゴム補強繊維にケミカルリサイクル・ポリエステル繊維を使用した環境配慮型のタイヤコードを開発したと発表した。RFフリーの接着剤と同処理法の繊維を組み合わせたタイヤコードの製品化は世界初。

 同社は、環境活動指針に「THINK ECO」を掲げ、衣料から産業資材まで幅広い用途で地球環境に優しい活動を実践中。今回開発したタイヤコードは、この指針に沿って開発した。

 接着剤にRFの代替として高分子化合物を使用し、接着加工プロセスでの環境負荷低減に貢献する。繊維とゴムとの親和性が良好なため、従来のレゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス(RFL)接着剤と同等の接着性能を実現している。同社は2023年から、このタイヤコードの試験生産を開始し、2030 年には20万トン/年の生産量を目指す。