2022年09月13日
東レ、インド工科大内に水処理研究拠点 開設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは13日、インド国チェンナイ市に新たな水処理研究拠点を開設した。水不足により水処理需要の急速な拡大が見込まれる同国市場で、同社が保有する水処理膜を応用した水処理分野の研究・技術開発を強化していく方針だ。

 今回開設した水処理研究拠点は、インド工科大学マドラス校(IITM)の産学連携拠点である同校リサーチパーク内に置き、同大学と水処理膜を用いた下水再利用技術に関する共同研究を行う。IITMはインド政府の高等教育機関のランキングで、4年連続で一位に選ばれた名門大学で、水処理分野でも豊富な研究実績を有している。

 また、東レは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の民間連携事業である2020年度第二回「中小企業・SDGsビジネス支援事業/普及・実証・ビジネス化事業(SDGsビジネス支援型)」に対して「インド国 水処理膜を用いた省エネ型下水再利用浄水システム普及・実証・ビジネス化事業」を提案し、21年4月に採択された。

 今回事業では、東レのインド水処理研究拠点とIITMとが共同で水処理膜を用いた省エネ型下水再利用浄水システムの実証を通してビジネス展開計画の策定に取り組み、展開促進を目指す計画だ。
 
ニュースリリース
https://www.toray.co.jp/news/details/20220912155731.html