2022年09月22日
京大、モノクローナル抗体の用途を広げる革新技術
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 京都大学 生命科学研究科の渡邊直樹教授らの研究グループは21日、高木淳一 大阪大学教授らとの共同研究で、無制限の多重染色が可能な超解像顕微鏡IRISのための蛍光プローブを、既存の抗体を改造することによって迅速に作製する方法を開発したと発表した。
 
 可視化対象分子に対し迅速に結合解離を繰り返す蛍光プローブを用いる超解像顕微鏡IRISは、通常の抗体染色では不可能な高密度で高精細な分子分布画像を作る。だが、個別の観察対象に対するプローブを作るのに手間がかかることが問題だった。

 多くの蛋白質は1細胞あたり数万~数100万個存在する。そのほとんど全ての位置を可視化し、多種類の分子間で比較できる顕微鏡の実用化、普及に向けた大きな一歩となることが期待される。

 本研究の技術を用いることで、医療用、研究用に開発された数多くのモノクローナル抗体を、超解像顕微鏡用を中心とした多種抗原検出に有用な蛍光プローブに効率良く転換できる。

 本研究成果は22年9月20日、国際学術誌「Cell Reports Methods」にオンライン掲載された。