2022年09月27日
アジレント、「ダコ」で厚労省の追加承認取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アジレント・テクノロジー

 アジレント・テクノロジー(東京都八王子市)は26日、診断薬 PD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」について、厚生労働省から適応拡大の承認を得たと発表した。

 「ダコ」は、MSD 社(米国:Merck社)が製造販売する抗PD-1 抗体「キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))」の子宮頸癌患者への投与に際し、PD-L1 の発現状況を検査するための体外診断薬として追加承認された。国内唯一の体外診断薬。
 
 キイトルーダはヒト化モノクローナル抗体で、身体の免疫システムを増強させ、腫瘍細胞を検出し抗腫瘍作用を発揮する。PD-1 経路を阻害し、T リンパ球を活性化することで、腫瘍細胞と正常細胞の両方に作用する。キイトルーダおよび他のがん免疫療法は、癌治療に変革をもたらし、その治療価値は多くの癌種を通じて明らかになっている。

 子宮頸癌患者は、全世界で4番目に多い女性の癌で、日本では年間約 12,785 人が新たに子宮頸癌と診断され、約 4,213 人が死亡している(2020年推定)