2022年10月03日
AGC「ワクチン生産拠点事業」に採択、横浜に工場
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 AGCは3日、経済産業省が先に公募した「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に応募し採択された。このため同社は、AGC横浜テクニカルセンター(横浜市鶴見区)に、2025年稼働開始を目標とするバイオ医薬品CDMO事業の製造能力拡大検討に入った。

 現在、新型コロナウイルスを始めとした新たな感染症に対応するワクチンとして、バイオ医薬品の生産技術を応用した新しいタイプのワクチンの開発が世界中で行われている。一方で、日本では、このような新しいタイプのワクチンを含むバイオ医薬品の生産拠点は限られており、国内での生産体制整備が課題となっている。

 AGCは、AGC横浜テクニカルセンターにおいて、平時にはmRNA医薬品、遺伝子・細胞治療薬及び動物細胞を用いたバイオ医薬品を製造し、感染症パンデミック発生時にはmRNAワクチンをはじめとしたワクチンの製造に切り替え可能なデュアルユース設備の導入を検討する。日米欧の各拠点で培ったバイオCDMOのノウハウを活用し、日本で早期にサービスを立ち上げることを目指す。わが国のバイオ医薬品の開発・製造能力向上に寄与し、安定生産体制の強化に貢献する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1664762967.pdf