2022年11月02日
昭電、新開発「データの処理からAI解析まで」一気通貫
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工は2日、実験の生データを入力する電子実験ノートから、データを活用するマテリアルズ・インフォマティクス(MI)ウェブアプリまでを一気通貫で接続し、MIアプリから AI モデル構築に使用された生データまで容易にアクセスできる機能を実装したデータパイプラインを構築したと発表した。

 電子実験ノートを活用することで、従来は AI モデル構築時のデータ整形作業で失われていた定性的な情報も見ることが可能になった。MI アプリを管理するデータサイエンティストがAI 予測結果に疑問を持った場合、容易に生データまでさかのぼって確認しデータの異常等をより素早く発見できるようになるなどの特長がある。
 
 また、以前構築した MLOps(機械学習オペレーション)を活用して、電子実験ノートに入力した情報を自動で AI モデルに取り込む機能も実装しており、研究開発者は常に最新のデータを反映した精度の高い MI アプリを使用することが可能となった。

 まだ運用開始から1年以内と時間は短いが、開発期間を短縮できた事例はすでに生じている。有望と思われている配合に絞って検討を行うことで、実験回数を従来の1/3程度に減らすことができ、実験に要する時間を3カ月から1カ月に短縮することができた、などの例が報告されている。

 昭電は今後、こうしたデータパイプラインを活用して材料開発を迅速化し、市場のニーズにこたえる高付加価値製品を提供していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1667356787.pdf