2022年11月07日
サンノプコ、名古屋で高機能分散剤増強
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は7日、高機能分散剤の需要の伸びに対応するため、子会社のサンノプコ(本社:京都市東山区、楡康治社長)が生産能力を増強すると発表した。投資費約4億円をかけて名古屋工場に新生産設備を設ける。稼働開始は2024年上期予定。

 高機能分散剤は、水系建築・工業塗料用の顔料分散剤、リチウムイオン電池やセラミックコンデンサ、電子材料用スラリーの分散剤など幅広い用途に用いられている。今後も中国・東南アジア市場における水系建築・工業塗料向けをはじめ、世界各地でリチウムイオン電池、セラミックコンデンサ等電子材料向け需要の伸長が見込まれている。

 サンノプコは紙・パルプ、塗料、ラテックス、セラミックス、エレクトロニクス分野において消泡剤、分散剤、増粘剤、湿潤剤などの製造販売を手がける機能化学品メーカーで、界面制御には豊富な知見をもち、関連業界をけん引してきた。今回、生産能力の増強することで高機能分散剤の安定供給とさらなる競争力強化を図る。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1667797450.pdf