2022年11月15日
東医歯大「メンデル遺伝型バクテリア異常症」同定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東京医科歯科大学

 東京医科歯科大学歯学総合研究科の金兼弘和教授をはじめとする聖路加国際大学、広島大学の研究グループはこのほど、久留米大学、金沢大学、札幌医科大学、岐阜大学、千葉大学との共同研究で、メンデル遺伝型マイコバクテリア易感染症(mendelian susceptibility to mycobacterial disease: MSMD)の 4 家系 8 例で、新奇変異を含む STAT1 異常症を同定したと発表した。

 同研究は文部科学省科学研究費補助金および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援で行われた。研究成果は11月7日付国際科学誌「 Journal of Clinical Immunology 」オンライン版で発表された。

<用語の解説>
◆STAT1(signal transducer and activator of transcription 1) : STAT 分子は、受容体関連キナーゼによってリン酸化されることによって活性化され、ホモ二量体またはヘテロ二量体を形成して、核に移行して転写因子として機能する。STAT1は IFN-yなどのリガンドによって活性化される。