2022年11月18日
旭化成、偽造防止へ「デジタルプラットフォーム」構築
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は18日、電子取引などITサービス専業のTIS社(東京都新宿区、岡本安史社長)と共同で、偽造品問題に対応した新しいデジタルプラットフォーム「Akliteia(アクリティア)」を構築し、皮革製品・鞄などのアパレル業界向けにサービスを開始したと発表した。

 近年、偽造品はアパレル、半導体、医薬品・医療機器、食品などあらゆる業界で問題となっており、その経済的・社会的な影響額は全世界で年間4兆6,800億ドルに達するともいわれ、強い対策が求められている。

 「 Akliteia 」は偽造防止ラベル、真贋判定デバイス、ブロックチェーンの3要素で構成した「真正性の担保」と「原本性の担保」の両方を実現したプラットフォーム。偽造防止ラベルは旭化成独自の材料と技術を用いて製造した透明なラベルで、サブミクロン解像度の特殊パターン(1ミクロンを下回る細さで描かれた微細なパターン)が印刷されている。同社はこの超微細なパターンの形成に成功した。

 この偽造防止ラベルを対象の製品に実装し、製造工場、物流倉庫、小売店舗/EC倉庫など、サプライチェーンの各拠点で旭化成が提供する真贋判定デバイスによりスキャンすることで、各拠点でその製品が真正品であるかどうかを確認でき、偽造品を排除することが可能になる。

ニュースリリース
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2022/ze221018.html