2022年11月29日
エーザイ、「レカネマブ」安全性で米誌に反論
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:エーザイ

 エーザイは29日、米科学誌 Science 誌のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の安全性に関する記事に対する同社の見解を以下の通り発表した。

 「エーザイは、臨床試験に参加される患者様の安全性を常に最優先に考えており、外部の専門家からなる独立データ安全性監視委員会(DSMB)の設置をはじめ、厳格な安全性モニタリングプロセスを構築しています。

 これまで得られている全ての安全性データは、レカネマブ治療が被験者全体の死亡リスクの上昇あるいは特定の原因による死亡リスクの上昇に関与していないことを示しています。

 このたびScience誌が報道した、レカネマブの臨床試験において血栓溶解剤が併用された被験者がお亡くなりになられたことにつきましては、既に当局に報告しております。

 当社は、治験責任医師とのコミュニケーション、独立評価委員会とのコミュニケーション、インフォームド・コンセントの改訂など、様々な適切なメカニズムを通じて、安全性に関する重要な情報を施設、治験責任医師、被験者に速やかに伝達しています」。

 なお同社は、11月30日に開催されるアルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)のサイエンティフィックセッションで安全性のデータを含むClarity AD試験全体の詳細な結果を発表する予定となっている。

ニュースリリース
https://www.eisai.co.jp/news/2022/pdf/news202283pdf.pdf