2022年12月05日
三洋化成子会社、木材を原料に「植物レザー」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は5日、子会社のサンノプコ(本社:京都市東山区、楡康治社長)が、木材を原料に本革のような外観や質感を再現した植物性レザー「Wood Leather」を開発したと発表した。

 「Wood Leather」は、木材を使用した植物性バイオマスを約80%含有させる。低比重、放湿/吸湿性、消臭性、耐摩耗性に優れるなどの特長をもち、CO2 排出量や廃棄物削減に対応できる高機能な素材。サンノプコの分散技術により、木材を高い比率でバイオマス樹脂中に分散することに成功した。

 サンノプコは今回、建築資材の製材過程で副産物として発生する木屑に注目した。再生可能な原料である木材の使用、副産物のアップサイクルによる廃棄物の削減、石油由来原料の使用量削減、アニマルフリーにつながるエコでエシカルな植物性レザーとして「Wood Leather」を開発した。木材の色や香りも感じられる。国産木材を使用しているため、地域材の活用促進、付加価値向上にも貢献する。
 

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1670206716.pdf