2022年12月12日
東北大、センサ位置最適化へ 新アルゴリズム開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 東北大学 流体科学研究所の永井大樹教授、早稲田大学 理工学術院の松田佑教授らの研究グループは12日、センサ位置最適化問題を解消するため、従来研究されてきた方法論とは全く異なるアプローチで、60万点強の空間点データからなる多自由度の現象を、数十から数百点でのデータ情報を基に表現するための位置選択アルゴリズムを開発したと発表した。
 
 また、実際にノイズを多く含む実験データへの応用を行いその有効性を実証した。さらに、組合せ最適化問題を高速に解く量子インスパイアード技術である富士通の「デジタルアニーラ」を用いることで、高速に解を得たとしている。

 同研究成果は12月8日付のオランダ「Mechanical Systems and Signal Processing」(エルゼビア社)に掲載された。

(用語の解説)
◆ 量子インスパイアード技術 :量子現象に着想を得たコンピューティング技術で、現在の汎用コンピュータでは解くことが難しい「組合せ最適化問題」を高速で解く技術。
◆ センサ位置最適化問題  :少数の位置でのデータから効率的に現象の表現を実現するための位置を決定する問題。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20221212_02web_sensor.pdf