2023年01月06日 |
摂南大など「岩魚」のゲノムから地形の進化解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
摂南大学 農学部の増田太郎准教授をはじめ北海道大学、京都大学、岐阜県水産研究所などの共同研究グループはこのほど、河川に生息するイワナ(岩魚)について、ゲノム網羅的な解析・調査を行い、本州に生息するイワナ亜種の判別と分布境界の決定に成功したと発表した。 研究グループは本州の河川源流部のみに生息するイワナに着目し、ゲノムの個体間の違いを詳細に調べた。その結果、本州のイワナを、日本海型(ニッコウイワナ)、太平洋型(ヤマトイワナ)、琵琶湖型という遺伝的に異なる3グループに分類することに成功した。 また、今回研究で採用した調査手法により、魚類在来個体群の自然分布から地形形成史をひも解くことができる可能性も示した。 同研究の成果は、生物地理学に関する英国の学術誌「Journal of Biogeography」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/230105_pr.pdf |