2023年01月17日
東北大、健康チェックできる肌着用生地を開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 日常生活に必要不可欠な衣服は、身体の汗などの多様な生体因子と緊密に触れ合っている。衣服に多様なセンシング機能をもたせることで、日常での健康状況を周囲に知られず、さりげなくモニタリングすることが可能になる。

 東北大学 学際科学フロンティア研究所の研究チームは16日、汗の中に含まれる重要な生体健康因子であるナトリウム、尿酸などを高感度かつ選択的に検出・モニタリングできる多機能ファイバ・テキスタイルの開発に世界で初めて成功したと発表した。
 
 「金太郎あめ」の作製方法と似た熱延伸プロセスにより、ファイバの持つ繊細かつ柔軟な品質を維持しつつ、ファイバ中に電気化学センシングや液体注入の機能を組み合わせることで、多機能ファイバを衣服の中に織り込み、汗の多様な成分を同時にモニタリングする機能を実現した。

 今後この技術を発展させることで、私たちの心身健康状態をさりげなくモニタリングできる技術の革新につながるものと期待できる。
 本研究成果は、ネイチャーの専門誌「Analytical and Bioanalytical Chemistry」に23年1月9日付で掲載された。

<用語の解説>
◆多機能ファイバ : 直径100~500μm程度のポリマー製繊維の中に、光・電気・液体・化学・機械など、さまざまな要素を操作したり測定したりするのに必要な構造を集積したもの。

ニュースリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20230116_01web_sweat.pdf