2023年02月02日
出光興産と東レ、バイオマスABS樹脂 供給網構築へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産と東レは2日、バイオマスナフサを原料としたバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し、バイオマスナフサ由来のスチレンモノマー(SM)の製造と、これを原料としたABS樹脂(バイオマスABS樹脂)を製造することで合意したと発表した。

 SMメーカーの出光興産が、マスバランス方式でバイオマスSMを製造し、プラスチックメーカーである東レが、そのバイオマスSMを原料に、東レ千葉工場(市原市)でバイオマスABS樹脂を製造する。23年10月製造開始の予定。バイオマスABS樹脂の製造は日本初。

 近年、CO2排出量の増加による地球温暖化への対策は、世界規模の課題となっている。
 出光興産と東レの両社はともに2050年のカーボンニュートラル社会実現を目指した取り組みを重要な経営課題と位置づけ、環境負荷の低いバイオマス原料の導入によるバイオマスプラスチックのサプライチェーン構築に向けた検討を共同で進めてきた。

 バイオマスナフサは、植物由来の原材料から製造されるため、石油由来のナフサと比べてCO2排出量を抑制することが可能となる。両社は今回の取り組みを通して、プラスチック産業のCO2排出削減を目指す。

ニュースリリース参照
https://www.toray.co.jp/news/details/20230131160527.html