2023年03月08日
東北大、歯科治療で発生する飛沫の可視化に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

 東北大学歯学研究科の金髙弘恭教授らの研究グループは7日、レーザー光源と高感度高速度カメラを使い、歯科用エアータービンで発生する飛沫・エアロゾルの可視化に成功したと発表した。さらに、口腔内バキュームと口腔外バキュームを併用し、発生する飛沫・エアロゾルの大幅抑制も可能にした。

 歯科治療の際に発生する飛沫・エアロゾル(水しぶき)には、唾液・血液由来の細菌やウイルスなどが含まれているため、新型コロナウイルス感染症予防の観点からも、飛散動態の解明は重要だった。しかしこれまでは、発生する飛沫・エアロゾルを鮮明に撮影することは技術的にも困難だった。

 飛び散る水しぶきの中には口の中の微小粒子が含まれるため、新型コロナなどの感染症の予防の観点からも、飛散・拡散の動態解明は強く求められていた。

 今回の研究成果はさまざまな臨床現場で発生する飛沫・エアロゾルの解析を可能にし、より清潔で安心な歯科医療環境の開発につながると期待されてる。
本研究成果は2月22日付「Journal of Prosthodontic Research」オンライン版に掲載された。

ニュースリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20230307_01web_aerosol.pdf