2023年03月17日
東レ、ドイツでグリーン水素製造用部材 生産拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは17日、水素・燃料電池部材を開発・事業展開するドイツの子会社・Greenerity GmbH(GNT)で、グリーン水素製造用の固体高分子(PEM)形水電解装置向けに、中核部材である触媒付き電解質膜「Catalyst Coated Membrane( CCM )」の増設を開始したと発表した。GNTの本社があるバイエルン州アルゼナウ市に新たに第3工場を建設し、生産能力として、水電解装置能力1GW(ギガワット)以上に相当する生産設備を導入する。
 
 今回の増設により、水電解装置向けCCMの生産能力は従来比3倍に拡大する。稼働開始は2023年秋の予定。さらにそれ以降の増設についても検討する。

 また、GNT第2工場では、バスやトラックなど商用車や乗用車を含む水素燃料電池車で使用される燃料電池向けのCCMおよび膜・電極接合体「Membrane Electrode Assembly(MEA)」設備の増設を進めていたが、このほど完成し供給開始した。フル稼働時には、第2工場の燃料電池用CCM・MEAの生産能力も燃料電池乗用車出力換算で1GW以上の規模となる。これは、燃料電池乗用車約1万台分以上に相当する。
 
ニュースリリース
https://www.toray.co.jp/news/details/20230316153631.html