2023年03月23日
BASF、トヨタ「プリウス」にポリアミド系部品
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは22日、自動車内装・高光沢部品用に展開中の特殊ポリアミド Ultramid Deep Gloss が、トヨタ自動車の新型プリウスの加飾部品に初めて採用されたと発表した。この無塗装原着材料を使用することで、溶剤を使用した塗装工程を省いて CO2 排出を削減し、かつ高光沢の外観品質を実現する。
 
 ポリアミド樹脂は成型時の流動性が高いことから、部品設計をする際にこれまでとは異なる質感と造形を組み合わせることが可能になり、さらに表面にシボ加工を施すことで視覚・触覚に訴えるデザインにすることも可能となる。

 BASFは、半結晶性ポリアミドである耐薬品性と高光沢を兼ね備えたUltramid Deep Gloss を2018年に市場投入した。従来は非晶性樹脂を使った塗装が必要だったが、UltramidR Deep Gloss の場合は含まれる特殊添加剤によって、耐傷つき性、耐摩耗性、さらに十分な耐紫外線(UV)特性などを備えた高品質な表面を、塗装を省いて実現可能となる。
  
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1679465614.pdf