2023年04月11日
旭化成・中計利益目標達成に2-3年の遅れ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は11日、2022~24年度の中計進捗状況について、半導体不足の長期化や中国の経済減速長期化、原燃料価格の高騰などから計画に遅れが出ているとし、24年度の営業利益目標を2,000億円以上と再設定するとともに、当初掲げた目標の2,700億円は“2ー3年遅れでの達成”を目指すと下方修正した。

 利益成長の遅れを受けて、今後は生産性向上やコスト削減などによる体質強化に取り組む。特に販管費については約200億円/年を目標としたコストダウンに着手し、利益の底上げを図る。また構造転換をさらに加速させ、中計期間中に売上高で合計1,000億円以上の事業改革を完了する方針。

 石油化学チェーン関連事業( 売上高6,000億円規模 )については、他社との連携も視野に入れた事業価値向上の可能性を検討する。中計期間中には方向性に目途をつける。電子材料や海外住宅関連、バイオ医薬品CDMOの拡大に注力する。三井化学とのスパンボンド不織布事業統合やぺりクル事業の譲渡、岩国ALC工場閉鎖などの事業構造転換を実現する。
 
■2022年度の見通し ( )21年度実績 :単位 億円
▽売上高   2,7370( 24,613 )
▽営業利益   1,250( 2,026 )
▽営業利益率 4.6%( 8.2% )

旭化成・経営説明会(資料)
https://www.asahi-kasei.com/jp/ir/library/initiative/index.html