2023年04月20日
3月のエチレン生産46万トン台、稼働率79.6%
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会20日の発表によると、3月のエチレン生産量は462,400トンで、前月比6.7%(29,000トン)の増加、定修が集中した前年同月と比べると23.6%(88,200トン)の増加となった。定修は出光興産・千葉工場の1センター1プラント(前年同月は4社4センター)、また稼働プラントの平均稼働率は79.6%(前月81.1%)で、採算ラインとされる80%を切った。

 誘導品は17品目のうち前年比プラスとなったのは、HDPE、アセトアルデヒド、SBR、BR、トルエン、キシレンの6品目で、LDPE、PP、PSなどあとの11品目は前年を割った。

 主要樹脂の生産活動は1月の鉱工業生産の低下に対して2月に反転増を示し3月も維持するなど、全体的には改善しつつあるが、需要回復の足取りは重く、日用品の値上げラッシュの影響もあり、なお足かせは解消されていない。出荷は期末要因から前月比プラスとなった。

令和4年度(会計年度)のエチレン生産量は5,471.3千トン(前年度比▲9.7%)となった。