2023年04月20日
三井化学と丹青社、廃棄衣類の循環利用実証
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は20日、ディスプレイ業界大手の丹青社(所在:東京都港区、高橋貴志社長)と共同で、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向け、廃棄される衣類を新製品に生まれ変わらせ、施設などで活用するプロセス構築を目指した実証実験を開始する。

 日本では年間約 50.8 万トンもの衣類がゴミに出されているといわれる。 CO2 排出量は約 9,000 万 トン(原料調達~製造、1着あたり 25.5kg)に相当する。水の使用量も約 83 億 m3(同、1着あたり 2,300L)に上り、衣類は環境に対して大幅な負荷を与えていることになる。

 そこで両社は、廃棄衣類を「有効な資源」と見立て、新たな価値を付与して再生・循環するシステム構築取り組みに着手する。
 
 実証では、廃棄される衣類を裁断・微粉化・ペレット化して成形原料に戻し、ハンガー、トレイなどにアップサイクルする。それらの施設を三井不動産が運営する「LaLaport CLOSET」(千葉県船橋市) 内に試験導入し、4月21日 から運転開始して、同実証の持続可能性について評価を行う。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1681972943.pdf