2023年04月20日
積水化学と東海カーボン、CCUS実用化へ協力
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業と東海カーボン(長坂一社長)の両社は20日、二酸化炭素(CO2)を一酸化炭素(CO)へ高効率で変換する技術(ケミカルルーピング反応技術)によって生成された CO を用いた、各種炭素素材・製品の製造技術(CCU)及び CO2 を固体炭素として回収・貯留する技術(CCS)の実用化を目指して、4 月 18 日にパートナーシップを締結したと発表した。この技術が実現すれば、化石資源への依存度を低減し、各種炭素製品生産時の脱炭素化へ貢献すること、CCS の新たな手法の一つになると期待される。

 積水化学は現在、独自開発の触媒と反応プロセスによって、CO2 を 90%という高い転化率で CO に変換する革新的ケミカルルーピング反応技術を開発中だ。また東海カーボンは、100年以上にわたる各種炭素素材・製品の製造実績や評価技術を有している。

 両社はそれぞれが保有するこれらの技術を有効活用することで、革新的な CCUS プロセスを実現することができるとしている。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1681973117.pdf