2023年04月25日
東レ、香港向け大型海水淡水化用逆浸透膜 受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは25日、香港のチョンクワンオウ海水淡水化プラント向けに、逆浸透(RO)膜を受注したと発表した。香港初となる大型海水淡水化プラントで、造水量は13.5万m3/日。香港における飲料水の約5%を賄う。プラント完成は2023年末予定。造水量は将来的に27万m3/日規模に倍増する計画。

 香港は水資源が十分とはいえず、水道水は地元貯水池で必要量の20~40%を得ているものの、あとの60~80%は中国本土・広州から手当している。このため人口増加や経済成長に伴う水需要の増加、気候変動による異常気象、深刻な干ばつなどに対応できる安定した水資源の確保策が求められていた。
 
 海水淡水化プラントは、気候変動の影響を受けずに水資源が得られる。今回の東レ技術による海水淡水化プラント向け逆浸透膜(RO)の受注はこうした事情によるとみられる。

■海水淡水化プラントの概要
・場所  : 香港 チョンクワンオウ(将軍澳)第137区
・造水量 : 13.5万m3/日
・稼働予定 : 2023年末
・建設業者 :Acciona (スペイン)

ニュースリリース
https://www.toray.co.jp/news/details/20230419114237.html