2023年05月17日
虫のフンや唾液などのDNAから多種多様な虫を検出
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 元京都大学白眉センターの潮雅之准教授をはじめ、近畿大学、龍谷大学などの研究グループはこのほど、虫のフンや唾液などに含まれるDNA(環境 DNA)を用いて、植物上にいる多種多様な虫を検出する方法を開発したと発表した。

 研究グループは、人工的にかけた水や雨が植物の表面を洗いながら葉や茎を伝って地面に落ちてくるのを集め、そこから環境 DNA を取り出すことで、植物上にどのような虫がいたかを明らかにする方法を見つけた。

 同研究成果は、今後、生物多様性の調査や害虫管理への応用が期待できる。
 同論文は5月12日に学術誌「Scientific Reports」にオンライン掲載された。

◆環境 DNA :生物が水や土や植物などの環境中に排出し、環境中に残留している DNA。

 
(発表の詳細)
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2023-05/2305_Ushio_SciRept_relj_web2-dec34d9aa84c935f12ff02460f32042b.pdf