2023年05月17日
三菱商事、京大発スタートアップに出資参画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱商事

 三菱商事は17日、京都大学発スタートアップで、フュージョンエネルギー分野に先進的な技術を有する、京都フュージョニアリング(本社:東京都千代田区、長尾昴代表取締役)の第三者割当増資を引き受け、出資参画したと発表した。

 同社は、京都大学の長年の核融合研究成果に基づいて2019年に設立された、核融合炉周辺およびプラントに必要な機器・システムの研究開発を担うプラントエンジニアリング企業。
 
 三菱商事は、同社が日本ならではの技術優位性に立脚したフュージョンエネルギーのサプライチェーン構築に取り組んでいること、また優れた技術力を武器に全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持つ点などを評価し、出資参画を決めた。

<用語の解説> 
◆フュージョンエネルギーとは :軽い原子核同士(重水素、三重水素)が融合して別の原子核(ヘリウム)に変わる際に放出されるエネルギーで、(1)カーボンニュートラル(2)豊富な燃料(海水中に豊富に存在し、ほぼ無尽蔵)、(3)安全性および環境保全性に優れる、などの特徴を有し、エネルギー問題と地球環境問題を同時に解決する次世代のエネルギーとして期待されている。