2023年05月19日
菱ガス化、商船三井と新造メタノール二元燃料船傭船
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は19日、商船三井との間で、メタノールと重油の二元燃料に対応したメタノール輸送船1隻の長期定期傭船契約について基本合意したと発表した。タンカーは韓国で建造、2025年に竣工予定。載貨重量トン数は約 47,800 トン。

 同社は1983 年に日本初のメタノール専用船「甲山丸(初代)」を商船三井から傭船して以来、メタノールの海上輸送で強いパートナーシップを築いてきた。今回は初のメタノール二元燃料船となる。

 メタノール燃料は、従来の舶用燃料を燃焼と比べて、燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大 99%、粒子状物質(PM)排出量を同 95%、窒素酸化物(NOx)排出量を同 80%、二酸化炭素(CO2)排出量を同 15%削減することができる。

 海外でもすでに実用化が進んでいる。多様な排出源から回収した CO2 と再生可能エネルギーを利用して製造した水素を合成し生産された e メタノールや、バイオガス由来のバイオメタノールなど、非化石原料由来のメタノールを活用すれば、排出されるネットGHG 排出量のさらなる削減も可能となる。

(参考)
「環境循環型メタノール構想」による脱炭素社会への取組み(2021年 3月 30日)
  https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2021/210330.html

「日本初!ごみからメタノール製造に成功/CO2 を化学製品原料に転換」(2022年 3月31日)
  https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2022/220331.htm