2023年06月21日
5月のPS生産48.2千トン 前年比78% なお低水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は21日、23年5月のポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の需給実績を発表した。PSの生産は48.2千トンで前年比78%となお大幅なマイナス、国内向けでは主力用途の包装用、FS用に回復の兆しが見られないものの生活家電向けがプラスに転じた。

■ポリスチレン(PS)
 5月の生産は48.2千トン(前年比78%)で今年最低の前年比減となった。国内出荷は42.3千トン(前年比80%)、輸出は2.9千トン(78%)、出荷計は45.2千トン(80%)だった。
 用途別出荷量は電機・工業用4.7千トン(93%)、包装用19.2千トン(79%)、雑貨・産業用5.8千トン(69%)、FS用12.6千トン(82%)で、いずれも前年を下回った。内需計は42.3千トン(80%)、輸出は2.9千トンで78%と依然低調。月末在庫は103千トンで前年比99%だった。在庫月数は2.3カ月で、前月末の1.9カ月から0.4ポイント上昇した。
 
■スチレンモノマー(SM)
 5月の生産は113.1千トンで、前年同月比85%だった。
 内需は94.0千トン(82%)、輸出は118千トン(56%)、出荷計は105.9千トン(78%)、月末在庫は60.4千トン(113%)だった。
 
 主力のPS向けが42.9千トン(73%)だったほか、EPS向けが6.9千トン(87%)、ABS樹脂向けが18.0千トン(105%)、合成ゴム11.5千トン(89%)だった。不飽和ポリエステル向けは3.4千トン(165%)、輸出は11.8千トン(56%)、出荷計は105.8千トン(78%)、月末在庫は60.4千トン(113%)、在庫月数は0.6カ月(前月末0.5カ月)となった。
  
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1687322485.pdf