2023年06月21日
出光興産、次世代営農型太陽光発電の実証開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は21日、千葉県木更津市の圃場(水田)に、太陽光追尾型の太陽光発電実証設備を設置し、農業と再生可能エネルギー発電を両立する次世代営農型太陽光発電の実証を開始した。

 太陽光を自動追尾して可動する架台(太陽光追尾型架台)と、両面受光型の太陽光パネル(両面モジュール)を導入した。太陽光追尾型架台が太陽の動きに合わせて自動的に両面モジュールの向きを調整することにより、農作期にはパネル下で栽培する農作物への太陽光照射を優先する。これにより農作物の収量と品質の維持・向上を図る。
 
 農作物の生育に配慮した発電の実現により、従来の営農型発電に比べ、「営農」と「発電」の両立を一層追求した事業モデル構築を目指す。なお、発電した電力は、出光100%子会社の小売電気事業者である出光グリーンパワー(本社:東京都千代田区、中田 雅之社長)を通じて一般販売する。

<用語の解説>
◆営農型太陽光発電 :農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置することにより、農業と発電を両立する仕組みをいう。