2023年07月07日
旭化成、印刷電子・次世代型インターフェイス実証
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は7日、欧州の研究機関であるホルストセンター( オランダ )とともに、プリンテッドエレクトロニクスを利用した、ディスプレイ用の次世代非接触ユーザーインターフェイスを実証したと発表した。なお、本研究 同研究成果は6月12日、国際学術雑誌「 Nature Electronics 」に公開された。

 プリンテッドエレクトロニクスとは、印刷技術を用いて、フィルムなどの基材の上に電子回路、センサー、素子などを形成するもので、電子デバイスの製造を印刷によって行う技術のこと。製品の薄型・軽量化や低コストでの生産が可能なため、新しい生産方法として期待されている。同社は独自開発の銅インクや高精細印刷技術を有しており、これまで偽造防止ソリューション「Akliteia」などに同印刷技術を活用してきた。

 今回の共同研究では、当社の銅インクと高精細印刷技術を活用した透明導電性フィルムに、ホルストセンターで開発された近赤外線を検知できる有機透明イメージセンサーアレイを組み合わせ、透明でありながら近赤外線を検知できるパネルを実証した。電機メーカーなどでは、既存のディスプレイと組み合わせることにより、ペンライトや指の動き(ジェスチャー)を検知する非接触ユーザーインターフェイスを実現できる。

ニュースリリース参照
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/