2023年07月19日

出光など3社、苫小牧CCS実現可能性調査を受託

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：出光興産

石油資源開発（JAPEX）、出光興産、北海道電力の3社（検討3社）は19日、エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）が公募した令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」に応募し「北海道・苫小牧エリアにおけるCCS実現可能性調査」で受託するとともに同日契約締結したと発表した。 　今後、検討3社は、CCUSの実現可能性に係る共同検討のうち、CO2の分離・回収、輸送、貯留に係る部分の検討を具体的に進める。 　 　CO2の分離・回収については、出光興産は北海道製油所、北海道電力は苫東厚真発電所でそれぞれ必要な設備の規模や仕様などを検討する。CO2の貯留については、JAPEXが2030年時点における貯留量年間約150万トンを目標に具体的な貯留候補地点の選定および地下への圧入やモニタリングに必要な設備などの検討を行う。 　 　また、CO2の輸送に関しては、これらの拠点をつなぐパイプラインのルートや設備などの検討を、JAPEXを中心に進める。なお、これらの検討結果は今年度中に取りまとめる。検討3社は、同調査を通じて2030年までのCCSの事業開始を目指す。また同調査と連動して、CO2の有効活用策なども検討していく方針だ。 　 ＜用語の解説＞ ◆CCS：Carbon dioxide Capture and Storage（CO2の回収・貯留）の略。 ニュースリリース参照 https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230719_1.html